ファクタリングの手数料が高いと言われている理由

売掛金の回収期間は一般的に1カ月~3カ月程度と言われています。取引によって発生した売掛金が平均してどのくらいの期間で回収されているかを示す指標として、売掛金回転期間があります。「回収のタイミングなんていつでもいい、最終的に全額回収できるのならいいではないか」と考える人もいますが、これはあやまりです。回収のタイミングが長ければ長いほど資金操りが悪化します。

経営状況が黒字であるにもかかわらず倒産してしまう会社があるように、会社は手元に現金がなければ存続できません。多額の売掛金を持っているのに、現金がないために黒字倒産をしてしまわないために、売掛金回転期間は短いほうがいいのです。売掛金回転期間は1.5カ月以下が理想とされています。ファクタリングの手数料が高いと言われている理由は、このことが関係しています。

ファクタリングの手数料相場を調べてみると、日本で主流の2社間ファクタリングの場合10%~30%程度です。消費者金融の金利が基本的に18%程度ですので、手数料が安いファクタリング会社を選べばそれよりも節約できるでしょうか。答えは「ノー」、消費者金融よりもはるかに高いコストがかかることのほうが多いです。前述したように、売掛金は一般的に1カ月~3カ月程度待てば回収できます。

「2カ月待てば100万円の現金が手に入る」という権利を80万円で売ると考えてみましょう。2カ月で20%ものコストがかかっていますので、年利に換算すると120%です。これが、ファクタリングの手数料が高いと言われている理由です。

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